2024.08.14(水) |
諏訪保健所管内の旅館で
カンピロバクターによる
食中毒が発生
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本日、諏訪保健所は諏訪郡内の旅館「マナスル山荘新館」(マナスル山荘天文館)を食中毒の原因施設と断定し、当該施設の調理部門に対し8月14日から8月16日まで、3日間の営業停止を命じた。
患者は7月29日から31日にかけて当該施設で調理等し提供された食事(飲料含む)を喫食した1グループ35名中の25名で、松本保健所及び関係自治体が行った検査により、患者便及び旅館の水からカンピロバクター属菌が検出された。なお、患者は全員快方に向かっている。
このカンピロバクター属菌による食中毒は、8月3日の午後4時頃、患者グループの代表者から「7月29日から31日にかけて諏訪郡内の旅館を利用した36名のうち20数名が8月1日から胃腸炎症状を呈している」旨の連絡が諏訪保健所にあった。
諏訪保健所による調査結果によると、患者(千葉県、神奈川県、東京都在住)は7月29日から7月 31日にかけてこの旅館に宿泊した1グループ35名中の25名で、7月31日午後5時ごろから下痢、腹痛、発熱などの症状を呈していた。
患者はこの施設で調理等し提供された食事(飲料含む)を共通して喫食していたこと、松本保健所及び関係自治体が行った検査により患者便及び旅館の水からカンピロバクター属菌が検出されたこと、患者の症状はカンピロバクターによる食中毒の症状と一致していたこと、患者を診察した医師から食中毒の届出があった以上のことから、諏訪保健所はこの施設で調理等し提供された食事(飲料含む)を原因とする食中毒と断定した。
参考までに患者に提供した主なメニューは29日:(夕食)夏野菜カレー、焼きナス、味噌汁など、
30日:(朝食)ご飯、味噌汁、焼き魚(鮭)、生野菜(レタス)など、(夕食)牛丼、味噌汁など、31日:(朝食)ご飯、味噌汁、焼き魚(サバ)、生野菜(レタス、トマト)などであった。宿泊期間中は上記メニューに加え、旅館の水で調製した麦茶を飲用していた。
長野県内(長野市•松本市含む)における食中毒発生状況(本件含む)は、令和6年度13件258名(うち長野市•松本市)(5件)(130名)、令和5年度10件204名(うち長野市•松本市)(3件)(30名)であった。
この件のお問い合わせは諏訪保健所 食品•生活衛生課 食品•動物衛生係 (担当)小船、柳澤まで(電話0266-57-2929<直通> 0266-53-6000<代表>内線2250 FAX0266-57-2953 E-mail suwaho-shokusei@pref.nagano.lg.jp)。