2017.08.30(水

「ウェルネスツーリズム-サードプレイス」への旅
新たな視点で考えるウェルネスツーリズム論(新刊)
「観る」旅から「健康になる旅」へ(フレグランスジャーナル)

 (有)フレグランスジャーナル社(東京都千代田区、宇野浩一代表取締役)では、ツーリズムをウェルネスの視点から捉えた『ウェルネスツーリズム -サードプレイスへの旅ー』(定価:2,300円+税)を9月7日(木)に発刊する。
 ライフスタイルにおける価値観の中心は確実にウェルネスへと向かっている。それに伴い世界中のツーリズム関連企業はウェルネスを事業の中心軸に据え始めている。これまでの旅が「観る」中心であったとするならば、これからは「健康になる旅」へと変わっていく筈である。幸い日本はこれまで、温泉、海、山といった自然環境と地産地消に代表される新鮮な食材を使った食事、地域の人々のおもてなしなど、昔から旅とウェルネスは密接に結びつきながら発展して来た。
 同書は地方創生、インバウンド、長寿高齢社会といった日本を取り巻く環境が変化する中、自然、運動、休息、トリートメント、食事といったウェルネス素材を活かした新たなツーリズムの目的地となる「サードプレイス」の創り方を実用的な視点から解説している。
 特にウェルネスツーリズムにおいて主題となるスパや温泉の活用、地域創生におけるウェルネス及びヘルスツーリズムの考え方や違い、ウェルネスにかかわる人材など、単にモノやコトの組み合わせではない、ビジネスとして成立させるために必要な事柄を複合的な視点で捉えた新たなウェルネス論としても参考となる一冊だ。
 
〈ウェルネスツーリズム ―サードプレイスへの旅-〉
琉球大学大学院観光科学研究科ウェルネス研究分野 教授 荒川雅志著
NPO 日本スパ振興協会 編著
A5判 112頁
定価:2,300円+税
 

目次
序章 ウェルネスとは何か
第1章 ウェルネスツーリズムの概念
第2章 ウェルネスツーリズムのビジネスプランニング ビジネス計画に向けた必要な視点
第3章 ウェルネスツーリズムにかかわるアイテム 素材としての視点
第4章 ウェルネスツーリズムの実例
第5章 ウェルネスツーリズム人材育成
あとがき

著者・編著者プロフィール
著者 荒川雅志
琉球大学大学院観光科学研究科ウェルネス研究分野 教授 医学博士
1972年福島県生まれ。パワーリフティング競技で全日本学生選手権優勝(56kg級)、アジア選手権代表選出。健康運動指導士、加圧トレーニング統括指導者でヘルスケア産業に従事、27歳の時に沖縄移住。100歳長寿者のライススタイル研究、沖縄の美容と健康素材の研究で福岡大学大学院医学研究科疫学専攻修了(医学博士)。2005年国立大学初の観光系学科(琉球大学観光科学科)客員助教授に就任後、健康と観光とを結ぶヘルスツーリズム研究および専門科目「ヘルスツーリズム論」を日本の大学で初めて開始。2013年度からは日本初のスパ実践講義「スパマネジメント論」を開講。ヘルスツーリズム研究、ウェルネスツーリズム研究の第一人者、海洋療法学者。
 [論文]:「スパセラピーのエビデンス」(観光科学,2010)、「なぜ海は体にいいのか??海洋療法と観光の融合をどう図る?」(KAIUN,2015)、「日本再興戦略における日本型ヘルスツーリズムの再構成、メンタルヘルスツーリズムの展開」(観光研究,2015)ほか多数。
 
編著者 NPO 日本スパ振興協会
2002年8月、スパの世界的な流れから任意団体として設立。2004年2月、内閣府の認可を受け特定非営利活動法人として法人化。International Spa Association(ISPA)と協力してアジア最大規模となるスパに関する国際会議の開催準備に入り、2004年、日本初のスパに関する国際会議を横浜で開催。2008年には沖縄初のスパに関する国際会議と展示会「NSPA 2008 OKINAWA」を開催した。
 スパサービス提供者の水準を高める指導•啓発活動、不特定多数の市民に対する情報提供及び安全で効果的な利用方法など、スパに関する知識の普及を図り、市民が安心して利用できる環境づくりを実現するため、スパアドバイザー検定を実施するとともに、スパシンポジウムをはじめ、日本初の全国統一スパイベント「スパ&ウエルネスウィーク」を実行委員会として開催に携わっている。2014年からは国立大学法人琉球大学に協力し、日本初の産学一体の「スパマネジメント論」特別講義を3日間にわたって開催している。
 
 この件に関するお問い合わせ先はー(有)フレグランスジャーナル社 担当:上野まで(東京都千代田区飯田橋1-5-9 精文館ビル1F 電話03-3264-0125 FAX03-3264-0148
E-mail ueno@gragrance-j.co.jp   http://www.fragrance-j.co.jp)。